ガングリオン

骨内といっても本当に骨の中にできるのではなく、骨と骨の隙間であったり、間接の骨と骨の接続部付近にガングリオンができた場合のことを言います。

 

そして、骨内にできたガングリオンはその多くの場合は厄介なガングリオンとなります。

まず、ガングリオンは基本的に痛みのない良性腫瘍です。

しかし、ガングリオンが大きくなると周りの神経を圧迫し、痛みや痺れを生じさせることがあります。

そして、骨内にできたガングリオンは神経や間接、筋肉を圧迫する可能性が高く、痛みにつながる可能性も高くなります。

もうひとつ、骨内にできるガングリオンの難点があります。

それは非常に治療が行いにくいということです。

ガングリオンの代表的な治療法として穿刺治療と呼ばれる治療法と除去手術と呼ばれる治療法があります。

穿刺治療ではガングリオンに注射を指し、ガングリオンの中身を抜き取るのですが、骨内にガングリオンがある場合は、

骨が邪魔をして、ガングリオンに注射を指すことが困難になります。

それにもまして、骨内にあるガングリオンというのはたいてい、皮膚の置く深くにできているガングリオンなので周りに神経や血管が張り巡らされており、用意には注射ができません。

除去手術の場合も同様です。

除去手術では皮膚にメスを入れてガングリオンを袋ごと取り出しますが、この場合にも骨や体の組織が邪魔をして手術が用意にはできません。

ガングリオンは皮膚のすぐ下にできることが多いのでこのような問題が発生することは少ないのですが、骨内にできたガングリオンは複雑で問題が発生しやすいので注意してください。

 

そもそもガングリオンとは。

 

ガングリオンは手足や関節にできる腫瘍です。

半球状のしこりのようなものが関節の周辺にできることがおおいです。

硬さは硬いものから柔らかいものまでいろいろあります。

ガングリオンの原因は、関節包や腱鞘の変性によります。

しこりの中身は透明なゼリー状のものです。

画像や写真をみても、こぶのようになっているだけなので、特に気持ち悪いということはありません。

たくさん出来たりすると、骨肉腫なのではないかと、不安になります。

あまり大きかったり、複数あったりすると、ちょっと見た目が悪いかもしれませんが、１つある程度なら、程度によりますが、外見上は特に違和感はありません。

私も以前、右腕の手首よりちょっと上の内側に出来たことがありますが、放置しておいたらいつの間にかなくなってしまいました。

病院に行かなくても良い場合が多いようです。

できるのに年齢はあまり関係なく、子供にもできます。

ガングリオンは破裂することもあります。

また、つぶし方もあります。

内容物を抜くが、圧迫してつぶすというのが一般的なつぶし方ですが、再発することもあります。

私は自力で潰そうとしたときに、穴があいて少し中身が出たことがあります。

しかし、ちょっと痛かったのでやめました。

潰そうとして、神経を圧迫してしまうことがあるので、自分で潰すのはやめた方がよいです。

ほうっておくと自然治癒することもあります。

見た目がよく似た病気に粉瘤（アテローム）があります。